12月号 表紙のことば―
Kazuki Kamamura
「十二、雪と柊」
君と過ごした365日。
僕は幸せだったと断言できる。
この一年は大変な年だった。
僕たちの生活も一変した。
それでも。
ここで暮らして、乗り越えて、
これまでどうにか、生きてきた。
遠くで鐘の音がした。
その音の先を僕たちは見つめる。
また鐘が鳴る。
一つ、二つ、三つ、
これまでのこと。
四つ、五つ、六つ、
僕たちの今。
七つ、八つ、九つ、
これからの未来。
君や、大切な人たちのことを想う、
十、十一、十二。
雪の勢いが強くなってきた。
「さあ、帰ろうか。」
雪と柊、僕と君の話。
年が暮れる。
それでは、さようなら。
★お知らせ★
この一年間ご担当いただいた鎌村和貴さんの表紙デザインは、この12月号をもって終了します。
臥龍誌にリニューアルにともない、毎月「花」をテーマに斬新で美しいデザインを手掛けていただいた鎌村さん、本当にありがとうございました。
2021年1月号からは、女子美術大学3年次在学中の小林夏子さんに新たにご担当いただきます。
どうぞご期待ください!!