表紙のことば
岡田 明旗人
2026
”日々”―⑤軒先
Eaves
地元が田舎だったこともあり、学校からの帰り道、
柿の木がある家を何軒も見かけた。
この時期になると、
さまざまな家の軒先に干し柿が吊るされ、
晩秋から冬へと移り変わる時間を感じさせていた。
柿の木の持ち主が、近所の人たちに配っているの
だろう。例に漏れず、我が家も近所から柿をもらう
ことがあり、祖母が干し柿にしたり、妹たちが
美味しそうに食べたりしていた。
帰り道に見た柿と、家の食卓に並んだ柿。
そのどちらも、季節の変化を感じる瞬間として、
今も記憶に残っている。


